千葉県議会議員『松戸たかまさ』の県政レポート

千葉県議会議員「松戸たかまさ」の考える政策、議会で取り上げた政策を中心に、出来る限り分かりやすく書いていきます。

2014年06月

会派ごとの議員定数等改正案

先般、千葉県議会議員定数等検討委員会が開催されました。


3月24日付ブログでも書きましたが、今回の検討委員会でのテーマは大きく2つあります。
1点目が「議員定数」であり、2点目が「1票の格差」です。
各会派がそれぞれ独自の定数案・選挙区案を持ち寄って議論を行っております。


私たちの考え方は、厳しい財政状況の中で、次の世代にツケを残さないためにも政治や行政がまずは身を切るべきだというものです。
議員定数に関しては、千葉県は95人(人口6万5千人に対して1人)となっています。
東京都や大阪府は人口10万人に対して1人、近隣の埼玉県や神奈川県は人口8万人前後に対して1人となっており、千葉県では政治も身を切るべきだと考えます。


また1票の価値に関しては、本来どの地域でも平等であるべきですが、現在千葉県における1票の格差は2.51となっています。
特に松戸市をはじめとする都市部では1票の格差の存在はデメリットが大きいので、可能な限り1票の格差を是正していきたいと考えています。


これらの考え方に基づき、私たちは以下の最終案を提案しました。
定数:62人(−33人)/選挙区数:22(−24)/1票の格差:1.50


尚、他会派の提案は以下の通りです。
【自民党(A案)】
定数:95人(±0人)/選挙区数:43(−3)/1票の格差:2.30

【自民党(B案)】
定数:98人(+3人)/選挙区数:46(±0)/1票の格差:2.35

【民主党案】
定数:79人(−16人)/選挙区数:27(−19)/1票の格差:1.76

【公明党案】
定数:81人(−14人)/選挙区数:29(−17)/1票の格差:1.95

【共産党案】
定数:95人(±0人)/選挙区数:29(−17)/1票の格差:1.73

【市民ネット・社民・無所属案】
定数:91人(−4人)/選挙区数:39(−7)/1票の格差:1.90

【県民の声案】
定数:77人(−18人)/選挙区数:29(−17)/1票の格差:1.49


これからも検討委員会は続きますので、私たちの考え方が受け入れられるよう今後も提言を続けます。


千葉県議会議員
松戸たかまさ

議場での野次

【20140625】都議会

議会での「野次」が大きな問題となっています。
塩村都議に対しての発言は、品位を欠いた差別的表現であり、もはや野次とは言えないものですが、議会での野次は決して珍しくありません。


千葉県議会でも野次はしばしば見受けられます。
ユーモアに富んだ野次、鋭い指摘をする野次には時として感心させられます。


私の登壇時にも野次は飛びますが、当然無視します。
野次に反応、動揺してはいけません。
これはディベートの基本です。
ただ、私も飄々と話していますが、誰がどんな野次を飛ばしているかはだいたい分かるものです。
議会内は基本的に静かなので、無視しようとしても分かるものなのです。


勿論、発言者に対して批判的な発言ばかりではなく、時として後押しをしてくれる野次(合いの手)もあります。
私がある政策の提言をした際、他会派の方から執行部に対して「実現してやれよ!」という野次(合いの手)が飛んだ時は、非常に心強かったです。


こんなことを書くと、「何故、日本の議会では静かに人の発言を聞かないのか」と考える方もいるかもしれません。
しかし、議会での野次は日本の議会に限ったことではありません。
世界中で野次のない議会というのは聞いたことがありません。


勿論、発言されている方は有権者の負託を受けた方なので、敬意を持って話を聞きます。
ただ、真剣に主義主張を聞くからこそ、そして自らも主義主張を持っているからこそヤジが飛ぶのだと思います。


議会はアイデアを出し合う発表会ではありません。
主義主張をぶつけ合って、何かを実現する場所です。
登壇できる方が制約されている以上、野次という形で主義主張するのも一つの方法だと思います。
また野次にはディベートのテクニックとして有効性もあるのです。
だからこそ、野次は人格・外見等に対してするものではなく、主義主張に対してするものであるべきだと私は思います。


イメージだけではなく、是非実際に議会の雰囲気を見て、議会のあり方について考えていただければと思います。
なお写真は、東京都議会の本会議場です。


千葉県議会議員
松戸たかまさ

地方都市が消滅する日

「2040年に、全国1,800の市区町村の49.6%にあたる896自治体が『消滅可能性都市』となる。」
日本創生会議・人口減少問題検討分科会が先月発表した通称「増田リスト」による推計結果です。


先日、新潟県内のとある山間部の集落を訪問しました。
大半の住民(特に若い方々)は市街地へと移転し、人口は急減。
それに伴い共同体としての機能を維持できなくなっている、いわゆる「限界集落」と呼ばれる地域でした。
増田リストにもある通り、人口減少、高齢化の進展とともにこのような地域は急増します。


首都圏に位置する千葉県にとっても決して他人事ではありません。
千葉県内では、千葉市花見川区や銚子市、東金市、八街市など30近い市区町村が消滅可能性都市となっています。


松戸市も現在48万人の人口が41万人に減少し、人口問題で最も重視される20〜39歳の女性人口に関しては40%程度減少すると推計されているのです。


松戸市では既に人口増加が停滞し、特に若年層の減少が近隣自治体と比較して顕著であるとして問題視されています。
現在行われている松戸市長選挙でも、若い世代をいかにして松戸市へ呼び寄せるかということが重要なテーマの一つとされています。


夢を語ることは政治にとって重要な役割の一つです。
しかし、一方で現実から目を背ける訳にはいかないのです。
厳しい現実を直視した上で、将来のビジョンを示していく必要があるのです。


厳しい現状を語ると、不安を煽っているのではないかと批判をする方もいるかもしれません。
しかし、現状を打開していくためには、出来る限り多くの方々で危機意識を共有する必要があるのです。
未来は誰かが作ってくれる訳ではありません。
未来は私たち一人一人が真剣に考え、そして行動することで作られていくものです。
それが民主主義なのだと思います。


そしてその民主主義は、負担が増加する社会、縮小していく社会でどう機能するのか。
まさに民主主義が問われているのだと思います。


なお、消滅可能性都市とは、子どもを産む人の大多数を占める「20〜39歳の女性人口」が2010年からの30年間で5割以上減少する自治体を指しています。


千葉県議会議員
松戸たかまさ

公設掲示板へのポスター貼りって意外と大変なんです!

【20140608】松戸市長選挙

本日より松戸市長選挙がスタートしました。
市長選挙は1週間の短期決戦です。
千葉県議会議員選挙が、9日間であることを考えればいかに短期決戦であるかが分かるかと思います。


選挙で重要なのはやはり初日です。
朝から晩までやることも非常に多く、各陣営は大忙し!


例えば、何気なく私たちが見る公設掲示板のポスター。
写真の通り、早速各候補者のポスターが貼られていましたが、この公設掲示板へのポスター貼りが、想像以上に負担の重い作業なんです!


松戸市内には700〜800箇所の公設掲示板が設置されます。
出来るだけ早く貼って、出来るだけ沢山の方に見ていただきたいと思うのは当然でしょう。
色々な考えがありますが、目安は選挙告示・公示日の昼位までといった所でしょうか。
700〜800箇所の公設掲示板に、昼位までにポスターを貼るとなると、それだけで最低40人位の力が必要になります。


私の選挙の時は、年度初めの4月1日金曜日が告示日だったので、ポスター貼りを手伝っていただける方を探すのは非常に大変でした。
次回の私の選挙の際には、初日のポスター貼りが大変なんだと気に留めておいていただければ幸いです。


意外と公設掲示板のポスター貼りも大変なんだなぁと思い浮かべながら、今回の各候補者のポスターもしっかりと見てくださいね。


千葉県議会議員選挙
松戸たかまさ

告示と公示の違い

【20140604】公開討論会

松戸市長選挙の「告示日」まで残り1週間を切りました。
その市長選挙に先立ち、立候補予定者による公開討論会が公益社団法人松戸青年会議所により開催されました。


今回は「今後4年間のビジョン」、「老朽化が進む公共施設対策」、「防災」、「子育て環境の整備」の4つのテーマについて各候補予定者が語り、その後自由討論、会場からの質問と続きました。


なお、会場のアンケート結果では、「松戸市立病院の移転問題」が非常に多かったようです。
前回の市長選挙でも最大の争点となった病院問題。
ただ4年を経て、多くの方々の問題意識は変わりつつありました。
前回の大きな関心事は「どこに移転・建設するか」でしたが、今回は建設地として決まった千駄堀地域に「どのように建設するか」へとシフトしていました。


市民の代表である以上、有権者の方々がどのようなことに関心を持っているのかを、正確に把握するのは重要なことです。
だからこそ、政治家は出来るだけ沢山、そして幅広く話を聞く必要があるのだと思います。


各候補予定者の回答については、松戸青年会議所のHPにて、動画やPDFファイルとして掲載される予定のようですので、そちらをご覧ください。


最後に一つ、「告示と公示」の違いについて。
政治関係者の中でも混同して使っている方が多いので、簡単に違いを説明したいと思います。


衆議院議員の総選挙と参議院議員の通常選挙を行うことは、天皇が「公示」します。
「公示」は日本国憲法にも定められている天皇の国事行為です。
これらの選挙の時だけ、「公示」、「公示日」といった言葉を使います。
一方、それ以外の選挙(市長選挙や県議会議員選挙等)を行うことは、選挙管理委員会が「告示」します。
そのため、衆議院議員の総選挙と参議院議員の通常選挙以外では、「告示」、「告示日」といった言葉を使うのです。


選挙に関しての豆知識でした。
是非使ってみてください。


千葉県議会議員
松戸たかまさ
livedoor プロフィール

松戸 たかまさ

1978年松戸生まれ松戸育ち。
実家はラーメン屋。

大学&大学院では経済政策を専攻。
投資銀行・衆議院議員秘書を経て、現在千葉県議会議員。

※詳しい自己紹介は私のHPを見てください。

Archives
QRコード
QRコード