千葉県議会議員『松戸たかまさ』の県政レポート

千葉県議会議員「松戸たかまさ」の考える政策、議会で取り上げた政策を中心に、出来る限り分かりやすく書いていきます。

2016年03月

嵐の中の船出

本日は「民進党」の結党大会に出席しました。
私も今回の結党に関しては色々な思いがあります。
多くの方々から色々なご意見も頂きました。


その中で私が民進党を選択した理由。
それは、「中道右派の改革政党」、「政権交代可能な政党」を一から多くの仲間とともに作り上げたいという思いからです。


本日来賓として参加していただいた脳科学者の茂木健一郎氏の挨拶は、非常に素晴らしく、強く感じるものがありました。
「政権交代可能な政党を作るべきだ」という思いを強く訴えており、私の思いを代弁していただいたような感じがしました。
勝手ながら一部引用させていただきます。


米大統領選はほぼ8年ごとに民主党と共和党が代表に選ばれてきた。英国でも保守党と労働党が政権交代を繰り返してきた。およそ成熟した民主主義において政権交代が期待できないようなことはあり得ない。
日本が戦後、自民党さんが長きにわたって政権を担当してきた。素晴らしい政策も色々したと思う、しかし、日本の民主主義は政権交代がなくて、ずっと続くことにあまりにも慣れすぎてきた。それを変えたのが2009年の民主党による政権交代だった。
今、世界はイノベーションが起こり、次から次へと新しい動きが出てくる中で、政権交代できない社会風土は、われわれを未来に連れて行ってくれない。いつでも政権交代の可能性があるということがなければ、日本は未来に進めない。そのために皆さんの責任は重大だ。民主党政権は2009年にあれだけ大きな国民の期待を受けながら、結果として残念なものに終わってしまった。
最近、グーグルの人工知能で「アルファ碁」というのが出てきた。人工知能が何故あれだけ強くなったかご存知か。反省することを覚えたからだ。アルファ碁は自ら打った対局を評価し、反省し、今や人間の世界チャンピオンを破るところまで強くなった。安倍さんの自民党は正直言ってかなり強い。ラスボスとしてはかなり倒しがいがある。その安倍さんの自民党に勝つまでに皆さんが強くなるためには、是非とも2009年の政権交代の、苦い失敗を反省していただきたい。
是非、皆さん、美しい反省をしていただき、反省することに遅すぎることはない。この素晴らしい新しい政党ができたのを機会に、是非真摯に2009年の失敗を反省していただき、是非政権交代可能な、それが当り前な日本にするために頑張っていただきたい(以上)


綱領をはじめとする民進党の方針もHP等でご確認ください。
その中には、これまで私も訴え続けてきた「改革を先送りしない」というテーマもしっかりと含まれていました。
税金の無駄遣いを排除するとともに、国の借金依存体質を変える行財政改革、政治家が自らを律し身を切るなどの政治改革、地方の創意工夫による自立を可能とする地域主権改革を行うことを目標に掲げています。


勿論、まだ課題は山積しています。
非常に大きなハードルもまだ残っています。
しかし、私は地方議員の立場で、これからもしっかりと「次の世代にツケを残さない」、「問題の先送りをしない」という信念に基づいて、千葉県を一歩でも前進させることができるよう全力で取り組んで参ります。

民進党


千葉県議会議員
松戸たかまさ

「動物愛護管理条例」施行から一年 〜殺処分ゼロを目指して〜

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飼い主に捨てられるなどして施設に収容され、その後引き取り手が見つからない動物には「殺処分」という厳しい処置が待っています。


千葉県は、動物(犬・猫)の殺処分数に関して、全国的に見ても非常に多い地域となってしまっています。


こうした現状に歯止めをかけるために、一年前に千葉県で施行されたのが「県動物愛護管理条例」です。
避妊や去勢手術、飼い主の情報を記録したマイクロチップの装着、猫の屋内飼育を勧奨するなど、飼い主による管理を強化し、ずさんな飼育をする飼い主には指導を行うという内容でした。


それから一年が経過し、本県の状況がどうなっているのか、千葉県富里市にある千葉県動物愛護センターを訪問し、話を聞いてきました。

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動物愛護センターが作られたのは、今から30年程前の昭和61年でした。
その当時、県内には野良犬が非常に多く、その野良犬に噛まれた子供が亡くなるという不幸な事故が起こったことをきっかけに、人に危害を加える野良犬を捕獲することを目的として作られたのが動物愛護センターとのことです。


当時、一年間で捕獲した動物は3万5千頭。
全国ワースト1だったようです。
当時は捕獲した動物はほぼ全て殺処分していたとのこと。


近年になり、動物愛護の観点から、殺処分を減らすため、可能な限り引き取り手を探す方針に変更したようです。


直近の状況は、以下のように変わりつつあります。
条例の効果も多少なりともあったのではないでしょうか。


【犬の殺処分数及び譲渡数】
平成17年度:7,017頭(殺処分数)/385頭(譲渡数)
平成26年度:589頭(殺処分数)/1,026頭(譲渡数)
平成27年度:255頭(殺処分数)(但し2月末現在)


【猫の殺処分数及び譲渡数】
平成17年度:7,856頭(殺処分数)/171頭(譲渡数)
平成26年度:2,291頭(殺処分数)/557頭(譲渡数)
平成27年度:1,331頭(殺処分数)(但し2月末現在)


特に千葉県では平成19年からボランティア(53の動物愛護団体や個人)の協力により、状況が大きく変化したようです。


今回、対応してくださった同センターの所長をはじめ、多くの職員の方々は、獣医であるとのことで、非常に専門的な話を聞かせてくださいました。
また職員の方々の動物を愛する気持ちが、強く伝わってきました。


「県動物愛護管理条例」に関しては、議会で私も賛成した条例です。
動物の殺処分をゼロにできるよう、また野良猫などへの苦情を減らせるよう、今後も同条例の実効性を担保していきたいと思います。


千葉県議会議員
松戸たかまさ

児童虐待の現状 〜柏児童相談所の現状を聞いて〜

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先日、柏児童相談所を訪問し、現状について調査させていただきました。


柏児童相談所の管轄は、松戸市・野田市・柏市・流山市・我孫子市の5市(人口135万人)です。


児童虐待相談件数は増加の一途を辿っており、平成16年度の虐待相談受理件数が322件であったのが、10年間で1,637件まで増加しています。


この児童虐待相談受理件数1,637件の内訳は以下の通りです。


【内容別受付件数】
身体的虐待:394件
ネグレクト:419件
心理的虐待:812件
性的虐待:12件


【市町村別虐待受付件数】
松戸市:625件
野田市:192件
柏市:421件
流山市:163件
我孫子市:207件
その他:29件
※人口の多さを考慮しても松戸市は多いです。


【被虐待児の年齢構成】
3歳未満:349件
3歳〜学齢前:400件
小学生:520件
中学生:276件
高校生・他:92件
※やはり小学校に入学する前が非常に多いようです。


【主な虐待者別受付件数】
実父:565件
実父以外の父:89件
実母:957件
実母以外の母:6件
その他:20件
※実母によるネグレクト・育児放棄が多いようです。


柏児童相談所には児童福祉士が29名在籍しており、1人当たりの受け持ち児童数は80〜100件とのことでした。
また、児童虐待相談受理件数は増加の一途を辿っており、柏児童相談所の定員25人に対して、保護人数が慢性的に定員を超えているようでした。
人手不足、施設不足は深刻な課題です。
ただ、そのような厳しい状況下、柏児童相談所の方々は信念や誇りを持ち、決して暗くなることなく、前向きに取り組まれていました。
子供たちへの思いや取り組みを聞き、感銘を受けました。


また、きめ細かく児童の保護を行うためには、住民の様々な情報を入手し得る立場にある市町村の自発的な取り組み、協力が必要不可欠であると仰っていました。
各市町村がしっかりと児童の保護を行うか否かは、後は市長の気持ち次第とのこと。
自治体の首長の役割は本当に大きいですね。


以下の写真は施設内のものです。
職員の方々の努力で、とても綺麗に使われていました。


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松戸たかまさ

東京オリンピック・パラリンピック後の千葉の発展のために

2020年開催の東京オリンピック・パラリンピックまで残り4年となり、2016年度の当初予算案でも「東京オリンピック・パラリンピック」関連の事業が目立つようになりました。


千葉県の中期計画の中でも「東京オリンピック・パラリンピック」を中心とした街づくりが掲げられており、2016年度の当初予算でも、東京オリンピック・パラリンピックを契機とした活性化事業として、11億1,800万円の予算が計上されています。


・オリンピック・パラリンピック普及・教育推進事業
・キャンプ・国際大会の誘致・受入に向けた取組
・東京オリンピック・パラリンピック関連施設に関する貸付事業
・アスリート強化・支援事業
等々、多岐にわたる事業を行う予定です。


ただ、以前議会でも主張しましたが、東京オリンピック・パラリンピックは決してゴールではありません。
あくまで手段であり、通過点なのです。
東京オリンピック・パラリンピック後の千葉県の発展にいかに貢献できるかが重要です。


スポーツ振興やボランティア精神の醸成、技術革新、バリアフリー施設や訪日外国人受入体制の整備等、東京オリンピック・パラリンピック後を見据えた上で、今後も提言を続けていきたいと思います。


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2016年度ちばアクアラインマラソン

来年度予算のコンセプトの一つ、「千葉の魅力発信」。


来年度も千葉県の魅力を発信するために、様々な事業を行う予定です。


その一つが「ちばアクアラインマラソン開催事業(関連事業予算額:1億8千万円)」。
来年度のアクアラインマラソンは、10月23日(日)に開催される予定となっています。
次回の「ちばアクアラインマラソン」では、これまでのフルマラソン、ハーフマラソンに加えて、車いすハーフマラソンが行われます。


大会当日には、千葉県の魅力をPRする様々なイベントが開催されます。
またアクアラインマラソンに参加される方には、県内の旅館宿泊の優待券が配布されます。
是非奮ってご参加ください!
募集期間は4月5日正午から4月26日午後5時までとなっています。


その他にも、千葉県の魅力をPRし、千葉県の観光産業をこれまで以上に盛り上げようとする事業が目白押しです。


ただそれらの事業のターゲットの大半は、千葉市よりも東側の地域であり、千葉県の都市部は殆ど対象となっていません。
確かに宿泊施設の稼働率なども、都市部のホテルは80%強で上昇傾向であるのに対し、郡部の旅館は30%台で低迷しています。


強い地域を更に強化するのか、弱い地域の底上げを図るのか。
限られた財源の中で、どちらが千葉県のためになるのでしょうか。
このテーマは今後も続くのでしょうね。


千葉県議会議員
松戸たかまさ
livedoor プロフィール

松戸 たかまさ

1978年松戸生まれ松戸育ち。
実家はラーメン屋。

大学&大学院では経済政策を専攻。
投資銀行・衆議院議員秘書を経て、現在千葉県議会議員。

※詳しい自己紹介は私のHPを見てください。

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