千葉県議会議員『松戸たかまさ』の県政レポート

千葉県議会議員「松戸たかまさ」の考える政策、議会で取り上げた政策を中心に、出来る限り分かりやすく書いていきます。

2017年06月

イタチごっこが続く鳥獣対策

【20170628】鳥獣対策議連

本日で6月定例議会の代表質問及び一般質問が終了しました。


明日以降、6月定例県議会で上程されている予算案や条例案等を、それぞれ担当の委員会に振り分けて、各常任委員会内で議論を行うことになります。


私は本年度も「県土整備常任委員会」に配属されましたので、常任委員会では県内インフラ(道路・橋・下水道等)の整備・維持・管理に取り組んでまいります。


ところで、6月定例議会というのは年度初めの定例議会となるので、定例議会中に各種議員連盟の総会が一気に開催されます。
議員連盟(議連)というのは、特定の目的・政策を実現するために活動する組織のことを言います。
私もいくつか超党派の議連に所属しています。


私が所属している議連をざっと挙げると下記の通りです。
千葉県議会スポーツ振興議員連盟
千葉県議会観光立県推進議員連盟
千葉県議会空き家対策推進議員連盟
千葉県議会地震・津波対策議員連盟
千葉県議会資源エネルギー問題懇話会
千葉県議会有害鳥獣対策推進議員連盟


今回の6月議会前半戦は、こういった議連の総会・勉強会に出席させていただいていました。
尚、写真は「千葉県議会有害鳥獣対策推進議員連盟」で配布された資料です。
現在、千葉県の郡部では「イノシシ」被害が問題となっています。
多額の予算を計上して様々な対策事業を行っていますが、年々被害が増加しており、完全にイタチごっこ状態のようです。


有害鳥獣による地域への影響はもはや「被害」というより「災害」の域に達しつつある、と表現している方もいらっしゃいました。
都市部選出の私にはピンと来ないテーマですが、それだけ千葉県は広くて、多様性のある地域だということです。


議連では勉強会を通して地元の問題を取りまとめ、国に対して意見書や陳情を提出するなど、地域の声をしっかりと届けています。
今後も引き続き地域の声を政策に反映できるよう取り組んでいきます。


千葉県議会議員
松戸たかまさ

移動交番車の増車

本日は6月補正予算案のうち、治安対策として実施する「移動交番車配備事業」について書かせていただきます。


移動交番車の増車は、以前、予算委員会にて私も取り上げたテーマの一つです。


刑法犯認知件数の多い地域(松戸市・柏市などの東葛地域や市川・船橋などの葛南地域)に対して、より集中的に警察資源を投入するべきだと提言しました。
例えば移動交番車なども、東葛・葛南地域へ集中的に配備するべきだと提言し、県警本部長からも同様の認識を持って取り組んでいただけるとの答弁がありました。


今回の補正予算案では、7,663万6千円の予算が計上され、刑法犯認知件数の多い県北西部を中心に移動交番車を順次増車することとしています。
松戸東警察所では平成30年4月から運用開始となる予定です。
その他、浦安警察署や習志野警察署でも平成30年4月から、行徳警察署や野田警察署では平成31年4月から運用開始の予定となっています。


今後も引き続き治安対策については取り上げてまいります。


【20170613】都市計画道路開通式


今回の補正予算とは関係ありませんが、先日「松戸都市計画道路3・3・6号(八ヶ崎〜二木区間)」の開通式に出席させていただきました。
旧北部市場についてショッピングモールが建設される話が進んでいるとのことであり、その前を走る松戸都市計画道路3・3・7号の更なる渋滞が懸念されていますが、新たな都市計画道路の開通が渋滞緩和につながればと思います。


千葉県議会議員
松戸たかまさ

6月補正予算案 〜救急医療を守るために〜

本日は補正予算案の中から、医療・福祉に関する施策について説明します。


まずは救急医療についてです。
高齢化の進展で、119番通報件数・救急車出動件数が急増しており、これに伴い119番入電から現場到着までの時間(現場到着時間)も長くなっています。
平成27年中の全国平均をみると、現場到着時間は8.6分であり、8年前と比較すると約1分遅くなっています。
1分1秒を争う中で現場到着時間が遅くなる一方であることは、大きな問題です。


このような中で解消しなければいけない問題の一つが、不要不急の119番通報です。
タクシー代わりに救急車を呼ぶ、深爪や虫歯といった軽症、ペットの病気で呼び出すといったケースもあるようです。
また、救急車出動に伴う費用は、都心で1回あたり4万円強とのことであり、財政負担の点からも不要不急の119番通報への対処を検討する必要があります。


勿論、痛みや出血に動揺する通報者が119番通報の要不要を判断するのは非常に難しく、また軽症だと自分で判断しても、実際は重い症状につながる危険性もあり、一律に規制することは難しいという事情もあります。
ただ、適正な利用を促すことで、緊急性の高い事例に効率的に出動し、より多くの命を救える可能性があるのもまた事実です。


そこで、3年前の県議会一般質問にて、東京都や愛知県、奈良県、大阪市、札幌市などで実施している取り組みを参考に、「救急安心センター」の設置を提言しました。


救急安心センター事業では、24時間365日体制の相談窓口を設置し、医師や看護師をその相談窓口に配置して、救急要請すべきかどうか迷った場合のアドバイスや応急手当などの案内を行っているとのことです。
また利用者にとって覚えやすく使いやすいように、共通番号#7119を使用しているようです。


救急医療を持続可能なものとするために提言をしましたが、今回の補正予算案において「救急安心電話相談事業」として提案されています。
平成29年11月から運営開始予定となります。
予算額は3,024万円(債務負担行為:1億4,100万円)。
時間は24時間とまではいきませんが、月曜日から土曜日は午後6時〜午後11時、日曜祝日は午前9時〜午後11時となります。


これからも地域の未来のために、既成概念・既得権益にとらわれることなく、議会でも提言を続けていきます。


その他の事業及び予算案は以下の通りです。


【新規事業】
骨髄移植におけるドナー支援事業:200万円
千葉県社会福祉センター整備事業:3,400万円
ちば認知症こどもサポーター事業:650万円
福祉タクシー導入促進事業:7,000万円


【既存事業】
就学資金の貸し付けによる医師・看護師の確保対策:3,924万円(当初予算とあわせて8億2,946万円)
暮らしを支える・ちばの在宅医療推進の取り組み:3,110万円
がんセンター施設整備事業:12億8,200万円(当初予算とあわせて15億3,100万円)
介護基盤整備交付金事業:3億9,000万円(当初予算とあわせて22億9,125万円)
特別養護老人ホーム等の開設準備支援等事業1億6,000万円(当初予算とあわせて22億2,497万円)


千葉県議会議員
松戸たかまさ

6月補正予算 〜待機児童対策として新規に7億円〜

本日は補正予算案の中の「子ども・子育て世代への支援の充実」について説明します。


まずは保育対策についてですが、待機児童解消に向けた新事業に約7億円を計上しています。内訳は以下の通りです。


(1)千葉県保育士処遇改善事業:5億5,000万円
(2)保育士人材確保等事業:9,637万7,000円
(3)病児保育施設整備事業:4,964万円


今回の補正予算案の中の注目政策の一つ「千葉県保育士処遇改善事業」は、保育施設の待機児童対策の一環として、不足している保育士さんを確保するために実施する事業です。
千葉県内の市町村と連携して、保育士さん1名につき月額2万円の助成を行うこととしています。
10月からの実施を予定しており、予算額は5億5,000万円です。


「保育士人材確保等事業」として約9,638万円を計上し、保育士資格の取得を支援する事業や保育士資格を持たない短時間勤務の保育補助者の雇上支援を実施することとしています。


また要望の多い「病児保育施設整備事業」も計画。
病児保育施設の施設整備を支援するために、補正予算案では4,964万円を計上します。


その他、保育関連事業以外の主な事業は以下の通りです。


(1)オリンピック・パラリンピックを活用した教育推進事業:990万円
(2)教室不足の状況が著しい特別支援学校(市川・君津・市原)の整備事業:4,000万円
(3)私立学校経常費補助(一般補助):約227億3,000万円(当初予算と合わせて347億1,572万8,000円)


尚、この私立学校経常費補助による、子供1人あたりの補助単価は次の通りです。
私立学校の振興と保護者負担の軽減を図るために、千葉県は県単独で補助単価を相当額上乗せしています。
高等学校(全日制):348,215円
高等学校(通信制):69,504円
中学校:320,416円
小学校:318,912円
幼稚園:188,553円
専修学校(高等課程):174,108円
専修学校(専門課程):12,000円


千葉県議会議員
松戸たかまさ

平成29年度6月補正予算案概要

間もなく6月定例県議会が開会となります。
6月15日の議会開会に先立ち、各種議案の事前説明を執行部より受けました。


森田知事3期目、最初の定例県議会ということで、6月定例議会では大型補正予算案が提示され、また平成29年度から平成32年度までの新たな千葉県行政改革計画・財政健全化計画が議論されます。


今回のブログでは補正予算案の概要を書きたいと思います。


補正予算案の総額は964億3,300万円。
当初予算と合算した予算規模は1兆7,261億6,100万円(前年度比122億6,100万円増)となり、過去最大の予算規模となります。


今回の補正予算案の目玉事業、新規事業は以下の通りです。


まずは子ども・子育て世代への支援の充実です。
喫緊の課題である保育士不足対策として、民間保育所に勤務する保育士の給与を改善するために、市町村と連携して保育士1名につき月額2万円の助成を行うこととしています。
また、保育士試験受験のための学習費用や、保育補助者の雇上げ費用、病後児保育施設の整備などに対する補助制度を創設する予定です。


次に医療・福祉の充実についてです。
救急医療を今後も維持するために、どのように不要不急の119番通報に対処するかは重要な課題ですが、今回の補正予算で救急安心電話相談事業を新たに実施することになります。
また認知症サポーターについては、補正予算案では小学生を対象として認知症サポーターの取得を促進することとしています。
要望を頂くことの多い高齢者や障がい者などの交通手段の確保充実については、福祉タクシー車両の導入費用に対する助成制度を創設する予定です。


治安対策としては移動交番車の増車が挙げられます。
今後2年間で10台追加配備することとしていますが、松戸市にも1台追加で配備する計画となっています。


千葉の魅力発信事業としては、外国人おもてなし語学ボランティア育成事業、訪日外国人観光客誘致キャンペーン事業、オリンピック・パラリンピック普及・教育推進事業等が予定されています。


詳細についてはまた別途書かせていただきます。


千葉県議会議員
松戸たかまさ
livedoor プロフィール

松戸 たかまさ

1978年松戸生まれ松戸育ち。
実家はラーメン屋。

大学&大学院では経済政策を専攻。
投資銀行・衆議院議員秘書を経て、現在千葉県議会議員。

※詳しい自己紹介は私のHPを見てください。

Archives
QRコード
QRコード