議員特権の象徴として批判されていた議員年金ですが、私が初当選した2011年に地方議員年金は廃止されています。
今は、地方議員は国民年金に加入しているのですが、最近になって突如、議員特権の象徴とされてきた地方議員年金を復活させようとする動きが水面下で広がってきているのです。
地方議員年金は、1961年に任意加入の年金制度として発足し、1962年には強制加入の制度となりました。
しかし、この議員年金は国民年金と比べ、掛け金に対して支給される年金の額が非常に多く優遇された制度であったために、制度の施行中から非難の声が多く上がっていました。
結局、市町村合併等で掛け金を払う現役議員の総数が減っていったのに対して、年金を受給する元議員が増え財政状況が悪化したため、旧民主党が政権交代を果たした2011年に地方議員年金は廃止されることになりました。
ただ、議員年金は廃止されましたが、既に退職した議員への年金の支給は続いているのです。
財源の問題から廃止になった制度であるため、当然積み立て資金は枯渇しており、現在では税金によって支給が行われているのです。
経過措置によって支給される年金は減額されていますが、議員年金廃止後も、結局は税金で廃止に伴う経費を負担する形になっているのです。
そのような状況の中、ここにきて地方議員年金を復活させようという動きが広がりつつあるのです。
2016年7月に突如として、全国都道府県議会議長会において、廃止された議員年金に代わる新たな地方議員の年金として、報酬比例部分のある公的年金制度への加入を求める決議がなされたのです。
そして今年に入ると、全国の半数以上の地方議会で、新たな地方議員年金の復活を国に求める意見書を可決しているのです。
このような地方議員年金の復活の動きは千葉県内にも存在しています。
尻拭いのために多額の税金を投じてまでしてようやく廃止した議員年金制度が、形を変えて復活しようとしているのです。
新たな地方議員年金を復活させる目的は、最近の地方議会の担い手不足を食い止めることであるとしていますが甚だ疑問です。
地方議員は与えられた任期の中で、きっちりと地域のために仕事をする存在です。
その期間の中で議員報酬等を頂いているにもかかわらず、議員を引退した後の年金までも公費で賄われるというのは私には理解できません。
また地方議員年金が復活したから議員になることを決意するような方に、地域の未来を本当に任せることができるものでしょうか。
地方議員年金を復活させると、新たに200億円近い公費負担が生じる計算とのことです。
厳しい財政状況の中、新たな財政負担を生じさせるべきではありません。
私は地方議員年金の復活には反対をしており、これからも引き続き議員年金復活には反対の意思を表明し続けていきたいと思います。
千葉県議会議員
松戸たかまさ
今は、地方議員は国民年金に加入しているのですが、最近になって突如、議員特権の象徴とされてきた地方議員年金を復活させようとする動きが水面下で広がってきているのです。
地方議員年金は、1961年に任意加入の年金制度として発足し、1962年には強制加入の制度となりました。
しかし、この議員年金は国民年金と比べ、掛け金に対して支給される年金の額が非常に多く優遇された制度であったために、制度の施行中から非難の声が多く上がっていました。
結局、市町村合併等で掛け金を払う現役議員の総数が減っていったのに対して、年金を受給する元議員が増え財政状況が悪化したため、旧民主党が政権交代を果たした2011年に地方議員年金は廃止されることになりました。
ただ、議員年金は廃止されましたが、既に退職した議員への年金の支給は続いているのです。
財源の問題から廃止になった制度であるため、当然積み立て資金は枯渇しており、現在では税金によって支給が行われているのです。
経過措置によって支給される年金は減額されていますが、議員年金廃止後も、結局は税金で廃止に伴う経費を負担する形になっているのです。
そのような状況の中、ここにきて地方議員年金を復活させようという動きが広がりつつあるのです。
2016年7月に突如として、全国都道府県議会議長会において、廃止された議員年金に代わる新たな地方議員の年金として、報酬比例部分のある公的年金制度への加入を求める決議がなされたのです。
そして今年に入ると、全国の半数以上の地方議会で、新たな地方議員年金の復活を国に求める意見書を可決しているのです。
このような地方議員年金の復活の動きは千葉県内にも存在しています。
尻拭いのために多額の税金を投じてまでしてようやく廃止した議員年金制度が、形を変えて復活しようとしているのです。
新たな地方議員年金を復活させる目的は、最近の地方議会の担い手不足を食い止めることであるとしていますが甚だ疑問です。
地方議員は与えられた任期の中で、きっちりと地域のために仕事をする存在です。
その期間の中で議員報酬等を頂いているにもかかわらず、議員を引退した後の年金までも公費で賄われるというのは私には理解できません。
また地方議員年金が復活したから議員になることを決意するような方に、地域の未来を本当に任せることができるものでしょうか。
地方議員年金を復活させると、新たに200億円近い公費負担が生じる計算とのことです。
厳しい財政状況の中、新たな財政負担を生じさせるべきではありません。
私は地方議員年金の復活には反対をしており、これからも引き続き議員年金復活には反対の意思を表明し続けていきたいと思います。
千葉県議会議員
松戸たかまさ